2012年8月8日水曜日

かんなみ仏の里美術館

美術館入口


沼津市の近隣スポットとして向かった今日の場所は
今年、4月新しく開館した「かんなみ仏の里美術館」でした。
函南駅から車で5分くらいのところです。
周りは山に囲まれ自然豊かな所でした。





建物の形から特別な雰囲気が伝えられました。

キューブ(箱形)の建物ではなく、 
「堂」の屋根形状を意識し、
函南町の象徴となる形態として方形屋根としたそうです。
             
             
美術館の内部は撮影禁止です。
 館内では写真を撮ることが出来ません。
*このブログに載せている仏像の写真は、すべて
かんなみ仏の里美術館さんから頂いたものです。
              
阿弥陀三尊像
平安時代から鎌倉時代、室町時代、戦国時代、江戸時代、明治·大正·昭和·平成の時代に
至るまでの長い間、桑原区の人たちによって大切に守られてきた仏像です。

後世に保存継承していくための施設として、明治30年代後半に桑原薬師堂が建てられ、
2008年に桑原薬師堂の二十四体の仏像群が、
桑原区から函南町に寄付されたという背景があります。

  国指定重要文化財で登録された「阿弥陀像」は、鎌倉時代の仏像です。
仏像展示室内を入ってすぐ正面にあったのが
この「阿弥陀像」でした。
室内は仏像保存の為、常時湿度と温度が一定に保たれ、
少しひんやりとしていましたが、
静かで何か神聖な雰囲気を感じました。
照明が映え、美しく、威厳があります。
これが800年前のものなんて、すばらしいですよね!
  


                                                                           薬師如来坐


深くて柔らかい目つき、しなやかな衣、  
体の細かな部分まで、
美しさを迫力と同時に感じさせる仏像でした!

               

十二神将立像



上の「薬師如来坐像」写真の裏のほうに並んでいる仏像が
「十二神将立像」です。
              
子から亥まで、 十二支でよく知られている動物の形態になっている
仏像で、それぞれ南北朝時代末~室町時代初期、平安時代、
鎌倉時代、江戸時代に制作されたものです。

                





このように仏像の頭の部分に十二神の動物が載せているのが特徴です。

全体的に動きのある勇ましい姿の
「十二神将立像」でした。
         
資料展示室
展示室では仏像の種類や役割まで詳細を知ることができ、 
仏像を観る前に行くとより興味深く仏像を鑑賞できます。
仏像に関して無知の私たちでもわかりやすい展示でした。
           
館内にいるスタッフの皆さんが説明もして下さいます。
            
             
庭園


仏の里美術館館外

建物の周りには庭園や神社があり、静かなところです。

                
桑原区の皆さんの保存活動の中で大切に守られきた文化財。 

「かんなみ仏の里美術館」で鑑賞したことで、これから仏像を違った視点で
観ることができると思います!
沼津近隣の新スポットとしてみなさん訪れてみてはいかがでしょうか?